
また模型誌の作例を制作していました。まだ詳しい事は話せませんがゴールデンウィーク頃にはご報告できると思います。その時にはよろしくお願いします。

そして先週は作品の納品の為に久しぶりに東京に行ってきました。新橋のタミヤモデルファクトリーにも立寄り楽しんできましたがショーウィンドーに展示されていたドイツのモデラーロベルト・デップ氏の作品が素晴らしく魅入ってしまいました。その作品に感化されて結構高かったですが海外のミニタリー系モデラーの特集誌など買い物しました。

このプラモ講座ではもうしばらく戦車の話が続きますが、その途中にこういったものも取り上げてみたいと思っております。気まぐれにより道をしながら戦車に続き飛行機、艦船と進んでいく予定です。引き続きよろしくお願いします。

●さて今回からバンダイの1/35U.Cハードグラフシリーズの最新作「U.C.HG 1/35 地球連邦軍61式戦車5型 セモベンテ隊」を制作します。この1/35U.Cハードグラフシリーズはガンダムの世界を現実にありそうなリアルな設定で造形した模型のシリーズです。この61式戦車も普段ガンプラを作らないミニタリー系モデラーも巻き込み盛り上がっているようですがキットの定価は一万円近い値段でこの事からもメーカーが意識しているユーザーは子供ではなくスケールモデルを楽しむ大人中心ということが分かります。

●キットの箱を開けての第一印象はまず「でかい!」です。前回作ったヤークトタイガーと並べてもこの通りです。1/35というより1/25と言ったほうが納得ができるようなサイズになっています。この戦車の活躍はDVD機動戦士ガンダム MSイグルー2 重力戦線 2 のCGアニメで見ることができます。自分はあまりガンダムには詳しくありませんが61式戦車はモビルスーツ(ガンダムなどのロボット型兵器)が初めて戦争に登場するまで地上兵器の主力だった戦車で、このアニメによると61式戦車の乗員はたった2人で運用できるよう自動化されており巨大な図体の割には機動性も良く、現在現実で使用されている戦車と変わらない機敏な動きができるようです。
キットはガンプラの組み立て易さをそのまま受け継いだ組み立て易い内容で特に難しい箇所はあまりないと思いますのでポイントだけを解説したいと思います。
ただ注意していただきたいのはこのキットでは部品破損や紛失の場合、部品一個から注文できるガンプラと違いランナー(部品の付いている枠)単位でしか注文できませんのでかなり割高になる場合があります。細かな部品も多いので無くしたりしないよう注意してください。

●組み立てに関しては基本的にはガンプラと同じく接着剤を使わずに組んでいくことができますが、ただやはり要所ではしっかり接着しておいたほうが安心です。また手すりやその他の小さな部品は接着する必要があります。組み立てる前にプラモデル用接着剤を用意してください。サスペンションの部分も可動式ではありませんので組み立てた後、接着剤で固定しました。

●接着後の合わせ目も他のスケールモデル同様にペーパーやナイフで削り消しておきましょう。

●このキットを作る際に最も面倒な作業かと思いますが12個ある転輪もランナーから切り取ったゲート跡とパーティングラインをきれいに処理しておきます。整形に使う道具は100円ショップで購入のいつもの爪みがきです。

●表面は常に摩擦している場所なのでツルツルのはずです。キャタピラは塗装後に取り付けますので後で作ります。

●手すりはゲート跡を少し残して接着後にきれいに処理します。

●説明書の9番の行程で透明部品のK5部品の取り付け指示がありますがこれは塗装後に取り付けることにします。これはドライバーが戦闘中に外の様子を見るペリスコープと呼ばれる窓ですが現用戦車ではこの部分に曇り留めなどの特殊なコーティングがされている場合が多く、タミヤからそれを再現するシールが販売されているのでそれを使用することにしました。

●見る角度によって青や緑に色が変わりなかなかカッコいいものです。100円ショップで売っている携帯用の液晶覗き見防止スクリーンも同様な効果があるそうですがこちらは赤から黄色の色変化だそうです。もちろんこれは必ず必要な工作ではありませんので自分の好みで試してみてください。

●後部排気口のカバー(H9 H10)部品ですが広い平面にヒケ(製造過程で素材が収縮することによっておこる凹み)が見られます。

●塗装すると結構目立つのでヤスリやペーパーで凹みはなくなるまで削り平面に整形しておきます。

●2本ある主砲も大変目立つポイントです。しっかり接着して合わせ目を消しておきます。砲身の合わせ目消しのやり方は先のヤークトタイガーの制作で説明してありますので参考にしてください。

●砲塔用のペリスコープも車体と同様のシールをはりました。この部品は砲塔組み立て後も裏から取り付けできますので砲塔の上下部品を接着して透明部品を除き組み立てを済ませました。

●ナイロン糸のワイヤーロープは流し込み用の接着剤をしみ込ませて固めておきます。

●エッチングパーツはナイフで切り離しできます。

●瞬間接着剤でしっかりと接着します。ピッタリと部品に合うので模型初心者の方でもエッチングの取り付けは心配するような難しい作業ではないと思います。

●部品の取り付けが終わり形が出来上がりました。車体上部とシャーシ部分はペリスコープの透明部品を取り付けと転輪部分の塗装の為にまだ接着していません。

●真鍮線でアンテナを作りクレオスのレッドブラウンのスプレー缶で下塗りしました。見た事がない迫力の戦車です。
次回から本格的な塗装にとりかかります。
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