まただいぶ間が空いてしまいましたが、今月中の完成を目指します。今回は第251航空隊所属機の特徴のある迷彩塗装をマスキングゾルを使い再現をしてみたいと思いますがこの塗装は少々手間がかかります。

●キャノピーの裏側の色となるX-18のセミグロスブラックを吹きます。

●航空機のキット制作では表面の細かいスジボリやリベットなどのモールドを最大限に生かすためサーフェーサーを使用しない方が多いですが今回はガイアカラーの「サーフェーサーエヴォ」で下地を作ります。この「エヴォ」は塗料感覚で使用できるサーフェーサーで、ラッカー系塗料の溶剤で薄めてエアーブラシで表面の傷のある部分を中心に薄く表面に吹きます。缶スプレーのサーフェーサーのように一度にたくさん吹き出る事なくエアーブラシで表面の様子を見ながら微妙にコントロールしながサフ吹きができる大変使い易いサーフェーサーです。

●増槽も合わせ目を消した部分中心にサフ吹きしました。

●主翼前面の敵味方識別帯の黄色の発色を良くするためクレオスのラッカー系塗料のホワイトを軽く吹きました。

●識別帯の黄色はクレオスのMr.カラー58番黄橙色です。
●機体色にはタミヤアクリルカラーXF-76の灰緑色を使いましたが、マスキングゾルを使った迷彩模様の塗り分けでゾルを剥がすと一部塗料が剥げれた箇所がありました。幸いすぐに修整できる場所でしたがこういう事故の回避方法を少しあげてみたいと思います、制作予定のある方参考にしてください。
○制作中に手についたの油分がキット表面に残ったのが原因か?この場合の対処としてサフ前に機体を中性洗剤で洗うまたはラッカー系溶剤を少し含ませた布などで表面を拭く
○その他の対処として食い付きの良いラッカー系塗料を使用する。またはアクリル塗料をMr.カラーの薄め液のようなラッカー系溶剤で薄め使用する(アクリル塗料をラッカー系塗料の溶剤で薄めるというのは表面への食い付きを良くするために最近はおこなってる方が多いようです)

●塗装図を見るとエアーブラシを使用した「ぼかし」の入った迷彩模様が描いてありますが実機の写真を見ると塗装が剥がれたような下地の色との境界がはっきりした迷彩のように見えます。これを再現するためコックピットの制作時に使用したマスキングゾルで色の塗り分けをしてみます。

●塗装図を見ながら下地の色が出ている部分にゾルを塗ります。

●灰緑色の上に重なる緑はタミヤカラーアクリルのXF-70暗緑色2ですがムラなくきれいに塗るのではなくムラが出来る様な塗り方をします。


●濃い部分薄い部分を作り全体の様子を見ながら色を重ねていきます。

●暗緑色が乾いてから機体各部のマスキングゾルを剥がしましたが機首部分をはじめいくつかの箇所でこのように剥がれてしまいました。対処法としては5つ上の説明文を読んでください。剥がれた部分は筆塗りで修整しました。またキャノピー部分もマスキングゾルを塗りましたがこれも失敗でした。枠の塗装が剥がれた所がありましたのであとで修正が必要です。

●機首部分の特徴のある迷彩模様ですがこれは筆で描きました。

●ハンドピースをなるべく塗装面に近づけて短い距離から吹き付け2色の境界線に弱いぼかしを作ります。

●さて今度はこれまたこの迷彩の特徴である日の丸周囲の塗り残し?を作りたいと思います。ハッキリした塗りわけでしたらサークルカッターでマスキングテープを切って貼ればいいのですが、これは周囲をちょっとぼかしてやりたいことろです。手間がかかりますが浮かして使えるマスクを作りたいと思います。まず100円ショップで買った透明プラバンをサークルカッターで丸く切り抜きマスクを作ります。安くてどこでも手に入れ易いプラバンということでこの商品を紹介しましたがこの中に入っている0.2ミリ厚でもマスキング用にはちょっと厚くて切りにくいです。できれば0.1ミリ厚くらいの透明プラバンがあればマスクとして使い易いと思います。

●デカールの日の丸から寸法を計りひとまわり大きい円を切ります。

●あまり力を入れずに何度もサークルカッターを回しプラバンを切り取ります。

●これをマスクにして色を吹き付けますがハッキリした境界ではなくちょっとだけぼけた境界を作りたいのでマスクをしっかり塗装面の押さえつけるのではなく周囲をちょっと浮かしたくらいの感覚でこのマスクを使います。

●側面はもっとやりにくいですがこんな感じで色を吹き付けています。

●日の丸を貼る部分が出来上がりました。

●脚収納庫とフラップ内部はマスキングテープでマスクをしてクレオスMr.カラー57番の青竹色で塗りました。

●全体のツヤを統一して更に塗面を平坦にしてデカールを密着させるためタミヤカラーアクリルのクリアーで機体を塗り一度機体をツヤあり塗装にしました。最後にトップコートを吹きツヤ消しにします。

●クリアーが乾燥したらデカールを貼りますが、この立ち入り禁止を示す赤い線が大変貼りにくそうです。基本に忠実に台紙ごと貼る位置に持って行きそのままスライドさせて機体表面にデカールを貼っていきます。

●細い線は更に貼りにくいです。濡らした綿棒で少しずつずらして所定の位置まで移動します。こういう細い線の場合マークソフターなどのデカール軟化剤を使わない方が良いです。軟化剤がデカールを溶かしてしまう場合があるからです。

●無事主要なデカールを貼り終えました。よく乾燥させてからデカールの上からもう一度クリアーをエアーブラシで吹きました。

●最後にツヤ消しトップコートを吹きツヤを消し機体の塗装が完成です。

●キャノピー後部の穴が空いている周辺の塗りのこしは筆で枠を塗りました。

●次回で完成です。
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