この記事を書いている2009年は戦国時代ブームだそうで、模型の世界でもディアコステーニの「週間安土城を作る」が創刊されましたし5月にはクレオスから総パーツ数570パーツ、価格が2万円を超えるような1/144スケールの熊本城が発売されます。それに比べるとちょっと地味ですが童友社からも昨年暮れに新金型の最新城模型が発売され静かな城模型ブームが来ているような気がします。今回制作する安土城もその新製品の一つです。

●自分が購入したかったキットは1/540スケールJoyJoyコレクションというシリーズでしたが、出かけた模型店では品切れ中。一部のパーツを金メッキしたゴールドコレクションというシリーズの安土城があったのでこれを購入することにしました。これはJoyJoyコレクションの製品に金メッキしただけでそれ以外はJoyJoyコレクション製品と同じものです。自分は金メッキの安土城が作りたいわけではありませんのでメッキを剥がして制作することになります。このブログのタイトルでもゴールドコレクションと表記すると金メッキの安土城を作ると誤解されるといけませんのでJoyJoy安土城を作ると表記しました。

●ご覧のとうりに屋根の部分は金メッキされています。

●石垣、壁の部分は普通のパーツです。

●前回の名古屋城の時は石垣と天守閣の仮組をせずに作ってしまい、いざ石垣に取り付ける時にうまく合わないという失敗をしましたので今回はしっかりと仮組してみましたが、さすが最新の金型だけあってぴったりと部品が合ます。

●屋根のメッキを落としていきます。普通メッキ落としには「キッチンハイター」のような漂白剤につけて落としますがこのキットのパーツはトップコートでコートされているようで漂白剤ではメッキが落とせません。トップコートをラッカー系塗料の溶剤で落としてからでしたら漂白剤でメッキを落とすことができますが面倒なので全部溶剤で落とすことにしました。まず溶剤を含ませたティシュをパーツに貼付けそのままラップで覆い一晩そのままにしておきます。溶剤につけ込んでおくと早くできますがパーツがシンナーで侵されて破損するのが怖いのでなるべく内部まで浸透せずに表面のメッキ部分のみに効果のある方法で剥がしたいと思います。

●一晩たつとメッキはボロボロになって簡単に剥がれてきます。

●ラッカー系塗料の溶剤で手早くボロボロのメッキを洗い流します。

●きれいにメッキが剥がれました。

●まず全体にダークグレイで塗装しました。ベースと石垣部分は前回の名古屋城と同じような方法で塗ってみようと思いますが、今回はスケールが小さく石垣部分のモールド(彫刻)が小さく浅いのでドライブラシでうまく石垣を浮き立たせることができるか心配です。この部分の塗り方は「名古屋城の制作4」でドライブラシの動画付きで紹介していますので参考にしてください。

●側面のマスキングして石垣部分をタミヤアクリルのライトグレーで塗装します。

●定番のエナメル系塗料でのウォッシングです。濃い目の塗料でしっかりと溝に塗料を浸透させます。

●下地のライトグレイにフラットホワイトを混ぜてドライブラシをしました。写真ではきれいに石垣模様が浮き出ているように見えますが実際にみるとメリハリがありません。

●油絵の具のホワイト、ブラック、ローアンバー(土色、濃い茶色)イエローオーカー(黄土色)をブレントしてランダムに色を置いていきます。これは油絵の具でなくてもエナメル系塗料でもアクリルでも結構ですがラッカー系塗料は下地を溶かしてしまいますので不可です。
溶剤で薄めてあまり強く色が浮かないようにします。

●それでもまだ色が濃く不自然に見えるので溶剤で拭き取りなじませます。

●もう一度その上からドライブラシです。アクリル絵の具のホワイトに極僅かのセピア色を混ぜて塗っていますが、ほとんどホワイトに近い色で強く石垣のモールドを強調します。筆の塗料はしっかり拭き取りほとんど「乾いた筆」状態で塗ってください。筆の塗料が残りすぎていると色がノリすぎて台無しになりますので気をつけてください。

●こんな仕上がりになりました。

●次回天守閣を組み立てしていきます。
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