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チョー初心者のためのプラモ講座 2008年09月
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チョー初心者のためのプラモ講座
プラモデルの選び方、プラモデルの作り方、塗装のコツ

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まさき

Author:まさき
プラモデルサイト「ネコでも作れるプラモデル」の管理人。
車、戦車、カンプラなどジャンルを問わず作る「なんでも屋モデラー」です。ジオラマ作りも大好きです。

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ケロロロボの制作4  スミ入れについて
今回はスミ入れの解説をしながらケロロロボを完成したいと思います。

スミ入れとは、模型のロボットや戦車、自動車、飛行機などのメカのハッチドアとのすき間、装甲板の合わせ目だとかの「パネルライン」や「スジボリ」と呼ばれる細い溝を黒などの濃い色で(本体の色が濃い場合は逆に明るい色と使うこともあります。)着色することです。要するに溝の中の影を模型で表現してスケール感や塗装のメリハリをつけるのが目的です。影を表現するわけですので本来は塗られている色の極めて濃い色(例えば赤で塗られた場所のパネルラインは赤に補色の青など混ぜて濃くした色) を塗るのが正しいかもしれませんが大変手間がかかるし、模型での表現ということで実際は黒や濃いグレーだけで表現する場合が多いです。


まず一般的な方法は薄めたエナメル系塗料を溝に流し込むという方法です。これは先回の「HGUCガンダムを作る」で解説していますので参考にしてください。

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溝だけに塗料を溝に流し込むことは難しいので下の写真のようにはみ出した余分の塗料を拭き取る必要があります。
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今まで綿棒は使って拭き取っていましたが最近ガイアノーツのフィニッシュマスターという製品を使ってみました。溝の塗料はしっかり残し余分な塗料をきれいに拭き取ってくれるスグレモノです。
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●ガイアノーツ フィニッシュマスター

先端が発砲オレフィンという聞いた事がない素材ですが使い易く自分は大変気に入っています。
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この方法で一つ問題なのはエナメル系塗料、溶剤はプラを劣化させる性質があり自分はまだ大きな被害を受けたことがありませんが、あちこちのブログでスミ入れしたら部品が割れたなどの報告が見られます。

対処法としては
●スミ入れする部品には直接溶剤がしみ込まないようにラッカー系塗料で塗装する。

●エナメル系溶剤を使わず油彩用のペトロールで代用する。プラを劣化させるという性質はこちらも同じですがエナメル系溶剤に比べるとマイルドだそうです。

写真はウィンザーアンドニュートンのペトロールです。
自分はスミ入れよりもウェザリング(戦車などの汚し塗装)目的でこれを使っています。
k-robo29.jpg
● ウィンザーアンドニュートン アーチスツホワイトスピリット

次に紹介するマーカータイプのスミ入れ用具を使う
実際余分に塗料を流しはみ出した部分を拭き取るという方法はかなり薄めた塗料を使う時や塗装していない部品にスミ入れする場合は良いですが、濃い色でしっかりスミ入れしたい時は、はみ出した塗料がシミになり塗装を汚してしまう場合があります。特にツヤ消しの白い部分のスミ入れは、はみ出した塗料を完全にきれいに拭き取るのは難しいです。こういった場合にもマーカータイプのスミ入れ用具を使用すると良いです。
ただしマーカータイプも拭き取りが必要なものがありますので注意が必要です。

●CGIクレオス ガンダムマーカー すじ彫り塗装用ブラック グレー
最も一般的なスミ入れ用マーカー、かなり濃く強い線が引けます。 油性インクではみ出した部分は消しゴムで修正できますが塗装した面にはみ出したインクはきれいに拭き取りは難しいので注意が必要。

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●CGIクレオス ガンダムマーカー スミ入れふでペン
水性インクのスミ入れマーカーで写真のように先端が筆ペンになっています。細いラインにもインクが浸透しますが、あらかじめインクをはみ出させて拭き取りするタイプのペンです。商品説明には塗装面にも使用できるとありますが、明るい色の塗装面についたインクを完全に拭き取るのは難しいので注意が必要です。
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●右側がガンダムマーカー すじ彫り塗装用ブラックでのスミ入れ、左がグレー、真ん中の星がガンダムマーカー スミ入れふでペンを使い余分なインクを拭き取ったものです。

●CGIクレオス スミ入れペン SHARP
一言で説明すると普通の0.3ミリのシャープペンシル。自分が制作した1/60ガンダムエクシアのスミ入れはほとんどこれでやりました。軽く一度だけスジボリをなぞれば薄く細い線が引け、力を入れて何度も引き直すとだんだん濃く太い線になるのは鉛筆としてはあたりまえのことですが、マーカータイプのペンよりも線の太さ、濃淡のコントロールがし易いというのがシャープペンシルでスミ入れする利点かと思います。はみ出した部分は消しゴムで消せますがこれも白色などの明るい色には跡が残るので注意してください。
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●Too コピックモデラー スミ入れ用 
販売元のTooはデザイン用品開発、販売の会社でコピックというマーカーは本来デザイナー、イラストレーターのための画材でしたが最近では模型用としても使われてきています。このマーカーは0.02ミリと表記されており超極細のマーカーでかなり細いスジボリでもインクがはみ出すことなく線が引けます。
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今回ケロロロボはすべてこのマーカーでスミ入れしました。このマーカーはグレーもありますが控えめの濃さのグレーで明るい色の部分を控えめなスミ入れをしたいという方には最適かと思います。シールドの裏面をテスト用としてみましたので写真をご覧ください。
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●文字まわりの細かい部分もコピックマーカーで描きました。

今まで紹介したスミ入れマーカー類は基本的には筆記具と同じものですので、プラ素材に描けるインクでしたら近所の文具店や100円ショップで購入できるものでも十分使用できると思います。
スミ入れする模型のスケールや色、場所などによりいろいろ使い分けてもよいかと思います。

ケロロロボ完成です。 
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次回からは車、飛行機、戦車などのスケールモデルを制作していきたいと思います。

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レイアウトの崩れについて
いつもこのブログに訪問していただきありがとうございます。
最近数人の方から「家のパソコンで見るとレイアウトが崩れて見にくい」という意見をいただきました。本文のスペースの幅を広げるためテンプレートを自分でカスタマイズしたところ、どうやらIEではどのバージョンでも本文が左右のメニューの下に行ってしまい大変読みにくい状態になっていたようです。
サファリでは全く正常に表示されており今まで気がつきませんでした。長い間大変お見苦しいブログを表示して大変申し分けありませんでした。

思い当たる箇所を調整してみましたが、直らないようなので思い切ってテンプレートのデザインを変えてみました。前のデザインは結構気に入っており残念ですがこれで正常に表示できるようになったかと思います。
タイトルのデザインは即席で今ひとつですが序所に直していきたいと思います。

今度ともよろしくお願い致します。
ケロロロボの制作3
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先回お話した模型誌の作例ですが先日無事完成して編集部に納品できました。自分はイラストも描くので制作途中の写真の他に、この制作記事用にこれから数点のイラストも制作します。この講座のタイトルイラストのネコキャラクターも登場して、普通の作例記事とはちょっと違った雰囲気になりそうです。本の発売はモデルアート社から11月初旬予定ということでそれまでもうしばらくお待ちください。

さて前回に続きマスキングゾルを使ったケロロロボの塗装ですが、ボデイ部分はちょっとマスクする場所が複雑です。色の塗り分けをすると思った以上にマスキング箇所があり大変ですが挑戦してみようとする方は一度のマスキングでなにもかも全部塗り分けようとせず、少しずつ根気良く作業してください。

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●正面は星マーク 黒目、口を塗ります。

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●後ろはこんな感じ、赤の発色を良くするため緑のボデイ色の上に白を吹いておきます。

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●各部分を塗装します。

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●赤の周りはグレーで塗りつぶしますのではみ出ていても修正の必要はありません。

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●背面は赤い部分の周りをグレーで塗りますので2度のマスクが必要です。

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●ニュートラルグレーで塗り分けました。

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●ケロロ軍曹の顔の塗り分けです。
その他、ケロロ軍曹の体、ロボの脚、シールドなどを同じように塗っていきます。

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●各部分の塗り分けが終わり組たててみました。ケロロロボは一見初心者向けの簡単なキットに思えますが、最初から設定色どうりにプラ素材の色が着色されて組み立てるだけで色も塗り分けができるHGUCやPGクラスのガンプラと違い、各部分を設定どうり細かく塗ろうとするとマスキング作業を繰り返す必要があり結構な手間がかかります。しかしやはり手間をかけた分、塗装なしの素組みと比べると出来はかなりグレードアップします。
塗り分けラインは太めなスジボリラインが入っていますので、マスキング素材のカットは比較的容易かと思います。マスキングテープ、マスキングゾルのマスキング素材を使い分け塗り分けに挑戦してみてはいかがでしょうか?

次回よりスミ入れ用具について解説しながら完成させたいと思います。

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ケロロロボの制作2
8月28日のブログで少し触れましたが、模型誌の作例の模型がやっと完成しました。細かく写真を撮りながらの制作で普通に作るのに比べて倍くらいの時間がかかってしまいました。まだ解説用のイラストを描かなければなららいのでこの仕事はもうしばらく続きます。本が発売されるまで詳しい事は話せませんが、飛行機の模型の制作手順が初心者でも分かり易く解説された記事になる予定です。
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さて、「模型の花道」にリンクしていただきアクセスが今までの倍以上に増えましたが作例にかかりきりでしばらく更新ができませんでした。やっと一段落ついたのでまた「ケロロロボ」の制作を再開していきたいと思います。

●マスキングゾルの種類と使い方
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マスキングゾルとはマスキングテープと同じく塗装の塗り分けに使うマスキング材の一つです。通常はドロドロの液状ですが乾燥すると半透明の被膜となります。マスキングテープを貼りにくい曲面、複雑な形状の場所のマスキング、細かい細工をする必要があるマスキングによく使われます。「ケロロロボ」の塗装をしながら使いながらを見ていきましょう。

やはりこのマスキングゾルも一般的によく使われているクレオスの製品で解説したいと思います。上の写真のマスキングゾルは同じクレオスの製品ですが少し性質が違います。
写真左の 「Mr.マスキングゾル[改]」は乾燥後必要な場所をカッターで切ることができます。マスキングテープではカットしにくい細かいマスキングに最適です。ただ細かい作業ができるということはその分食い付きがよく作業後少々剥がしにくいというのが欠点です。写真右の「Mr.マスキング・ゾルNEO」は乾燥しても弾力がありカッターで切るような細工はできませんが、剥がすときは一気に剥がすことができます。
例えば例として飛行機模型のキャノピー(風防)の表面はMr.マスキングゾル[改]を使い枠をカッターで切り分け、裏側は剥がし易いMr.マスキング・ゾルNEOを使うという使い分けができます。

今回のケロロロボの制作には細かいカットが必要になりますので「Mr.マスキングゾル[改]」を使用します。

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ケロロロボの脚アーマーの星と文字をマスキングゾルで塗り分けてみます。塗り分け部分は溝がちゃんとあるので助かります。

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●ふたの裏に刷毛がついているのでその刷毛で塗ります。普通の筆でももちろん塗れますが水洗い(マスキングゾルは水溶性)しても完全にゾルを取り除くのは難しく一回で筆がダメになってしまいますのであまりおすすめしません。なお付属の刷毛は常に液に浸かっていますのでいちいち洗う必要ありませんが、ふたを開けっ放しにして刷毛を乾燥させないよう注意してください。

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●あまり厚塗りしすぎると乾燥に時間がかかりますし、切りにくいです。下地が透けて見える程度に塗ってください。

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●乾燥するとやや青っぽい被膜になります。塗る厚さ、気候などの条件で乾燥時間は異なりますが今日は30分ほどで乾燥しました。

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●カッターの刃は新品に取り替えてよく切れるものを使ってください。角の交差する部分は刃を食い込ませるような感じでなるべく角の切り残しがないようににしてください。
文字の内側の細かい部分まではマスキングゾルを切り残す必要はありません。後で筆で修正します。

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●ピンセットで慎重に剥がしていきます。切れていない場所があったら再度刃を入れます。

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●きれいに剥がれました。

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●周りに色が付かないようマスキングテープで保護してまず白を塗装します。星の部分も薄い黄色をのせるため白で下地を作ります。

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●乾燥したらマスキングテープで文字の部分を覆い今度は星を黄色で塗ります。


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●よく乾燥させてマスキングテープを剥がすといっしょにマスキングゾルも剥がれてきます。細かい部分にマスキングゾルが残ったらマスキングテープやセロテープに貼り付かせて取ってください。

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●Kと6の間のすき間は極細の筆でボティ色を塗ります。

次回はもっと複雑な場所をマスキングゾルで塗りわけていきたいと思います。

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ケロロロボの制作1
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恐竜プラモの制作で長い制作が中断していたケロロロボですが少しずつ制作を再開しました。まずクレオスのMr.COLOR64番ルマングリーンにホワイトを混ぜた色をボディ色として塗装して、黄色はホワイトに少量のCOLOR4番イエローを混ぜて作りました。

今回はこのケロロロボを作りながらマスキングゾルなどのマスキング材の使い方や仕上げのスミ入れについて取り上げていきたいと思います。

さて今回はケロロロボの話はこれで終わりです。
自分のHP「ネコでも作れるプラモデル」のブログでも紹介しましたが、こちらでも作品展のお知らせをさせていただきます。
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陶器メーカーとして有名なノリタケのギャラリーで自動車をテーマにした作品展が開催されており今日行ってきました。自分はこの作品展には参加していませんが、日頃からお世話になっている作家さんが多数参加されておりイラスト、絵画、版画、切り絵、模型などあらゆる手法で表現された自動車アートを楽しんできました。

模型は雑誌「モデルカーズ」や「モデルグラフィクス」で作例を作られている方が多数のカーモデルを出品されていたり、ノリタケの職人M氏、トヨタ社員のS氏による常人にはとても真似できない壮絶テクニックを駆使したカーモデルなど見所がいっぱいです。名古屋駅から歩いていける場所ですのでがお近くの方はぜひお立ち寄りください。
開催日は明日、あさっての2日間です。

名古屋市西区則武新町3-1-36 ノリタケの森ギャラリー
052-562-9811
開館時間10:00~18:00 最終日は16:00まで

先日このブログのリンクからだと思いますがamazonでクレオスのMr.リニアコンプレッサーL5をお買い上げいただきました。ご購入ありがとうございました。
Mr.リニアコンプレッサーL5の自分の感想です。

先月お店のデモでMr.リニアコンプレッサーL5を試してみる機会がありましたがなかなか良いコンプレッサーでした。大きさはコンパクトで音も大変静か、家庭で使うには助かります。その割には風量も十分あり大抵の塗装はこれでこなせます。正直あまり期待していませんでしたが「十分使える」という印象でした。商品説明されていたメーカーの方の話ではベストセラー機とのことで「十分使える」とは失礼な言い方かもしれませんが・・・
耐久性にも自信があるとのことで24時間回しっぱなしでも4年間くらいはもちますとのことでした。
その上の機種であるL7も試してみましたが音はL5に比べるとかなり大きく深夜の作業や、共同住宅の方の使用には心配になります。

ただあくまで店のデモで、少々試しただけですので参考程度にしてください。購入の判断は自己責任でお願いします。

追記です。この記事と同日に「模型の花道」というサイトのツールレビューでMr.リニアコンプレッサーL7の詳しいレビューがアップされました。具体的な数値での比較や作動音まで聞けるようになっており購入を検討されている方には大変参考になると思います。音や振動は自分が店頭デモで感じた印象とはだいぶ異なり深夜の作業でも気にならないレベルのようです。「模型の花道」のツールレビューにリンクさせていただきましたのでご覧ください。
「模型の花道」ツールレビュー

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まとめ