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チョー初心者のためのプラモ講座 2008年06月
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チョー初心者のためのプラモ講座
プラモデルの選び方、プラモデルの作り方、塗装のコツ

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まさき

Author:まさき
プラモデルサイト「ネコでも作れるプラモデル」の管理人。
車、戦車、カンプラなどジャンルを問わず作る「なんでも屋モデラー」です。ジオラマ作りも大好きです。

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塗料の種類と選び方1
今回からは塗料の種類や用途による選び方などを取り上げたいと思います。1回目は手っ取り早く知りたいという方のために一般的に使われている塗料をおおまかに説明します。
まず国内のホビーショップやショッピングセンターの模型コーナーでもっとも多く見かける塗料がGSIクレオスの製品かと思います。
一つは一般にラッカー系と呼ばれる「Mr.カラー」です。模型用塗料として国内では最も普及している塗料でタミヤ以外の国内メーカーの製品の多くはこの塗料の色番号が塗装指示に使われています。価格は一本126円からで手頃な値段です。希釈や筆などの洗浄には専用の溶剤が必要ですが必要に応じて小サイズから特大まで用意されています。
この「Mr.カラー」では単品の他に戦車や航空機の迷彩模様の色が3色セットされたものや「ガンダムカラー」という色々な種類のモビルスーツの主要な色が3色セットされたものなど数多く出ておりどんな色を用意したらよいか分からないという方には大変親切な商品も揃っています。
長所として色数が多い、塗膜が強く塗装面に傷つきにくい、乾燥が早いなどバランスがとれた優れた塗料ですが短所として有害な有機溶剤が含まれていますので使用時には換気に気を使う必要があります。独特のシンナー臭も強いので家族と同居の方、集合住宅の方、小さな子供のみえる方などはこのラッカー系塗料を避ける方もいらっしゃいます。もちろん火気にも十分注意する必要があり火がついたタバコをくわえながらの作業などはもってのほかです。また蓋の密封性に問題があるのか時間が経つと中の溶剤が蒸発してしまい、顔料が固まりそうになっていることがありますので、回転が悪く長く店頭に残っているような色を買うときはお店の方の了解をとり中身を確認したほうが良いかと思います。
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●クレオス 「Mr.カラー」

さてラッカー系塗料を使用しない方はどんな塗料を使うかと言うと「水性アクリル塗料」というものがあります。水で希釈、用具の洗浄ができるので手軽に使用でき、臭いは全く無臭というわけではありませんがラッカー系のような刺激臭はありません。GSIクレオスでも「水性ホビーカラー」という製品があり、ショッピングセンターの模型コーナーでは年少者に考慮してかこちらの方を主に置いているところもあります。模型メーカーの塗装指示もラッカー系の色番とともに「水性ホビーカラー」の色番も表示されていますので色選びに困ることはありません。短所としては色数が(ラッカー系塗料に比べると)少ない、塗膜が若干弱いというところでしょうか。
水溶性塗料といっても成分表示をみると有機溶剤と記載されています。注意書きにも換気に注意と火気厳禁とありますので気を付けてください。また10パーセント以上薄める時は水ではなく専用の溶剤を使用する必要があるそうです。
エアーブラシでの塗装も筆塗りにも適しています。ラッカー系に比べると少々乾燥に時間がかかりますのでその分、筆ムラが残りにくいです。
なお水溶性塗料は乾燥すると水では溶けませんので筆洗いなどはこまめにしてください。そして乾燥すると水では溶けないということは一度塗った色の上に重ね塗りすることができますし、ラッカー系で塗った上にも重ね塗りすることができますが反対に水性アクリル塗料で塗ったところにラッカー系で重ね塗りすると下の塗料を溶かしてしまいますので基本的に水性アクリル塗料の上にラッカー系の重ね塗りは不可と思ってください。
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●クレオス 「水性ホビーカラー」

その他にGSIクレオスでは「Mr.カラースプレー」というスプレー塗料も販売されており色数は厳選されますがこちらも広く普及しています。スプレー塗料は一度に大量の塗料が噴射されますのできれいに塗るのはちょっとコツがいりますが、車のボディなど広い面積を手軽に美しく塗装するには欠かせない塗料です。

GSIクレオスの製品の他に普及している塗料にはタミヤが販売している「タミヤカラー」があります。タミヤ製品の色指定にはすべてこの塗料が指定してありますのでタミヤ製品を作る時にはこの塗料を使用すれば色選びに困りません。(もちろんクレオスの塗料を使っても全く問題ありませんが。)タミヤカラーには「水性アクリル塗料」と「エナメル塗料」という2種類がありアクリル塗料は水性塗料の一種で基本的にはクレオスの「水性ホビーカラー」と同じような性質の塗料です。希釈には水ではなく専用溶剤を使用してください。
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●タミヤ 「タミヤカラーアクリル」

エナメル塗料も一般に普及している塗料ですがこれだけで模型を全部塗装する人というのは国内ではあまり聞きません。部分的な塗装、ミニタリーモデルのフィギュア、汚し塗装によく使われる塗料です。後日詳しく解説する予定ですがエナメル塗料は乾燥が遅いという欠点がありますがその分筆塗りしても筆ムラが残りにくく筆塗りに向いているという一面もあります。
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●タミヤ 「タミヤカラーエナメル」

塗料の特徴の早見表を用意しましたのでお買い物の際は参考にしてください。
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スプレータイプの塗料については後日まとめて解説したいと思います。

はじめてのキット選び6 (最終回)
スケールモデル第5回目は前回までに取り上げなかったジャンルを探してみようかと思います。身近な乗り物としてバイクのプラモデルに興味のある方が多いかもしれませんが、バイクの模型は一回も制作したことがなくコメントできません。バイクに関してはこれから制作したりお役に立ちそうな情報が入りましたら随時項目を追加していきたいと思います。また大変種類は少ないですが蒸気機関などの列車の模型も販売されておりますがこちらもまだ作った事がありませんので制作の機会があった時に追記させていただきます。申し訳ありません。

模型店の片隅で地味ながら昔から無くなることなく置かれているものにお城や寺院、箱庭、屋台などのプラモデルがあります。ネット通販のamazon.で検索してみると建築物というジャンルに入れられていますがスケールに統一感はなく、城それぞれ縮尺がバラバラのようです。失礼ながら今時、城のプラモデルがどれだけ売れるだろうか心配になりますが東急ハンズの模型売り場を見ると必ず置いてありますし、某テレビ番組で城シリーズを販売している模型メーカーの社長さんがわが社のロングセラー商品と紹介してみえましたので、一定の需要はあるようです。箱庭、屋台のプラモデルも本当に地味な存在ですが疲れた時にこんなプラモデルを作ってみると癒されるかもしれません。
いずれにしても開発時期がかなり昔のものですので部品の合は悪いと思いますが石垣を丁寧に塗り分けたりカラーパウダー(緑や茶色の色のついた砂の用な物)が付属している製品も多いのでこれも使ってみると結構壮観な模型が出来上がるかと思います。あまり細かいことを気にせず楽しんでみてはいかがでしょうか。
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その他のアイテムとしては映画、アニメに登場するメカ、宇宙船なども人気のあるジャンルかと思いますがこの分野は飛行機模型、戦車模型でのテクニックが必要になってきます。組み立て、塗装にそれなりの技術のいる場合がありますのでご注意ください。
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いままで「はじめてのプラモ選び」と称して独断と偏見でいろいろ書いてきましたが模型店に行くと本当にたくさんの商品が並び自分のスキルで完成できるかどうか悩んでしまうこともあるかもしれません。中身を見る事ができるお店でしたら部品の数や説明書を自分で確認してみてください。中身が見れないお店でしたら店員さんに相談してみるのも良いかと思います。初めて作るプラモデル、久しぶりに作るプラモデルで楽しい時間が過ごせることを願っております。
今までの情報が少しでもお役にたてると幸いです。


「はじめてのキット選び」の項目はこれで一区切りして次回から塗料のお話をしたいと思います。引き続きよろしくお願い致します。

はじめてのキット選び5 (艦船模型編)
スケールモデル第4回目は艦船模型を取り上げます。普段は一部のファン以外あまり注目されることなく模型店でも地味な場所に追いやられていた感のある艦船のプラモデルですが2005年に公開された映画「男たちの大和」の大ヒットで当時戦艦大和のプラモデルが店頭から消えるほど売れたと聞きました。最近でもファン待望の艦船が次々モデル化され静かなブームが続いているようです。艦船ファンもやはり若年層よりも50代60代の世代が多いようでその分、制作技術や思い入れも豊富でキットの素組ではなく十分時間をかけて手を加えた作品を作る方も多いです。

艦船模型で有名なのはウォーターラインシリーズです。このウォーターラインというのは船の喫水線(きっすいせん 船体が海中に沈む部分と海上に出ている境界線)の意味でこの喫水線以下が省略されており船底が平にカットされているので完成すると海に浮かんだような状態になります。このシリーズは静岡にある模型メーカー、タミヤハセガワアオシマの3社が共同で開発しておりスケールは1/700に統一されています。種類も豊富で連合艦隊の艦船がほぼ揃います。

次に一般的なのは1/350スケールになります。戦艦大和の模型は全長75センチ、原子力空母エンタープラズは完成後の全長は一メートルを超え大変作りごたえがありますが、小型の艦船でしたら1/700では物足りない方には手頃な大きさかと思います。

艦船模型はとにかく細かい部品が大変多いのでピンセットは必需品です。制作途中にも部品をなくさないよう注意が必要です。乗り物を作るというよりも複雑な形状の建造物という感覚に近い物かもしれません。模型誌やホームページで大変精密に作られた作品を見て制作意欲をかき立てられる方も多いかと思いますがキットを普通に組み立てただけではあんな風には出来ません。艦船模型ではエッチングパーツという薄い金属製の部品で細部を補うことが多く行われています。例えば艦船の甲板に必ず手すりが付いていますがプラモデルのキットではほとんどが省略されています。1/700、1/350というスケールではプラスチックの部品では手すりのような細いパーツは作れません。ですから金属製の薄く、細いパーツが必要になってきます。このエッチングパーツは艦船では最初からキットに入っていることは稀で別に購入する必要があります。またマストの間を縦横に張り巡らされた張線も極細の釣り糸など使用し、キットには素材は入っていません。しかしこのエッチングパーツは特に1/700にもなると大変デリケートな部品ばかりで金属素材が苦手な自分にとってはこのエッチングパーツを自在に使いこなす方は神様のように思えます。

さて話が横道にそれてしまいましたがもちろん初めてプラモデルを作る方は無理してエッチングパーツを組む必要もなく、キットをそのまま作って慣れていただければと思います。塗装は甲板とその他の部分の塗り分けがありますが船体はグレー系の単色の船が多いですし大和クラスで全長37センチ、小型の駆逐艦クラスでは15センチ程度という1/700スケールでは塗装する面積も小さくそれほどシビアになる必要ないと思います。
「海面プレート」というディスプレイ用の透明板もありますので艦隊を作りこのプレートに展示してみるという楽しみ方もあります。
1/350スケールではまず形状が比較的単純な潜水艦を作ってみるという手もありますし、キットの内容だけで精密感を味わいたいという方は1/72スケールで魚雷艇というアイテムもあります。こちらはサイズがかなり大きめで部品数も多く、初心者の方ではちょっと大変かと思いますがエッチングパーツを使わずともリアルな艦船モデルを楽しむことができます。

とにかく艦船モデルというのは細かい作業が好きか嫌いかで向き不向きが決まってくるようなジャンルではないかと思います。興味のある方はどっぷりと精密模型の世界にハマってみてはいかがでしょうか?

はじめてのキット選び4 (飛行機模型編)
スケールモデル第3回目は飛行機を取り上げます。ある程度の年代の方ならゼロ戦やメッサーシュミットなど聞くとワクワクとした思い出のある方も多いのではないかと思います。飛行機のプラモデルも軍用機を中心にメジャーなものからマイナーなものまで数多くのアイテムが模型化されています。軍用機ではスケールは1/721/48が国内外で一般的です。旅客機では1/200スケールが販売されていますがあまり数は多くなく旅客機ファンにとっては寂しい状態です。

初心者の方は手頃な大きさで部品数も控えめな1/72のプロペラ機に挑戦してみたらいかがでしょうか?とはいうものの飛行機ファンでなければ初めてのプラモデルに飛行機を選択するというのは自分はあまり積極的におすすめできません。
飛行機を作りたいという人の中にはガンプラ(ガンダムもプラモデル)のように「組み立てるだけで色は塗らなくてもよい」という方はあまりみえないと思いますので、色を塗ることを前提に制作をはじめてみると色々戸惑う場面が出てくるかと想像できます。その一部として


● 機体色が一色で済むのは稀で、何色か塗り分けたり、迷彩塗装する必要がある。またキャノピー(風防)の枠を塗り分けるのは大変細かい作業で慎重な作業が必要

● 精度のある組み立てが必要。たとえば翼の角度が左右違ってしまうと非常にみっともない。場合によっては部品をセロテープなどで留めて組み立ててみる仮組で部品同士の「合い」を調整する必要がある。機体に付いている細い溝(筋彫り)が部品接着後の整形のためのヤスリがけ、ペーパーがけで部分的に消えてしまうので掘り直す必要がある。

● 機体によってはデカール(水に着けて台紙からはがして模型の表面に転写するシール。)貼りが大変なものがある。貼る数が多かったり、こまかい、細いラインがあるなど。そして意外に面積の大きいデカールもコツを掴んでいないと破いてしまうなどミスすることがある

こんな事ばかり書いていると飛行機模型は面倒で難しく良いところが無いと思われてしまいそうで「恨みでもあるのか」と言われてしまいそうですが、要するに飛行機模型はプラモデル作りの基本的な技術を問われるようなジャンルではないかと思っています。ガンプラのようにピンを差し込めばピッタリと部品がはまり、角度のついた翼もきっちり揃うという物はプラモデルの中では特別な存在で、接着剤を使って組立てるスケールモデルは大なり小なり部品同士の調整が必要で、特に飛行機はそういったことが仕上がりに大きく影響してくるアイテムではないかと思っています。もちろん飛行機ファンであれば無理に他のアイテムを作る必要もなく、上に挙げたような点を注意してじっくりと取り組んでいただくのも良いと思いますし、プラモ作りに慣れてくると逆に上のようなことが作る楽しさに変わったりします。少しでも飛行機模型に興味のある方はいつくかプラモデルを完成させて自信がついたら是非飛行機に挑戦してみてください。

はじめてのキット選び3 (戦車模型編)
スケールモデル第2回目は戦車を取り上げてみます。模型の世界では戦車、装甲車などをまとめてAFVと呼んでいます。Armored Fighting Vehicle(装甲された戦闘車両)の略ですが模型の世界では装甲されていない軍用車、軍用トラック 大砲、兵士のフィギュアまで含めてAFVというジャンルにまとめられています。AFVでは日本の模型メーカー、タミヤ ミリタリーミニチュアシリーズをはじめとする1/35スケールが世界的に標準になっていますが最近タミヤは1/48スケールのAFVにも力をいれています.

このAFVというジャンルは戦争に直結するものだけあり、拒絶反応を示す方もいらっしゃるかと思いますがプラモデルのジャンルでは安定した人気があります。ジオラマを作る方が多いのもこの分野ですがプラモデル入門者にとってはとっつきやすいジャンルではないかと思います。自分も初めて作るスケールモデルを迷われている方にはAFVをおすすめしたいと思います。その理由として

● 一部のトラックや内部インテリアが再現されているキットを除き組み立てがすべて済んでから一気に塗装にとりかかれる。(ハッチを閉じた状態なら内部は一切見えませんので外側だけの塗装で済みます)

● 車両の色はツヤ消し塗装がほとんどで、塗装前の下地処理、塗装面に付くゴミやほこりにあまりシビアにならなくとも良い。(傷の無い滑らかな表面処理をするカーモデルとは対照的にAFVではわざと表面を荒く加工して鋳造装甲らしさを演出する時もあります。)

●細かい部品を無くしたり破損したりしても戦闘で脱落したとか、傷ついたという荒技でごまかせる。(実際激しい戦闘でフェンダーが脱落していたり薄い鉄板の部分が凹んでいる車両の写真を多く見かけます。また車体後部に大量の荷物などを搭載していたり一部シートが掛けてあったりと部品の欠品をごまかせる要素は多いです。)
AFV模型は工場から出荷したての新品の状態よりも戦場で実際使用されている状態を再現した作品がほとんどで砂埃や泥で汚れた状態を再現したり、塗料のはがれ、錆を表現したりする独特なテクニックを駆使して数十グラムのプラ模型を数十トンの鋼鉄の固まりに見せるのが醍醐味の一つかと思います。また付属する戦車兵や兵士のフィギュアも是非一緒に作りたいところです。こういったテクニックについてはまた後でこの講座で取り上げていきたいと思っております。


初めて戦車キットを購入するうえで一番注意することは輸入キットに多いがキャタピラを一枚一枚繋いでいくタイプのキットがあります。このタイプの組み立ては大変面倒で根気のいる作業です。またきれいに仕上げるにはある程度の慣れやコツが必要で、組み立てるには一番の障害になるかと思います。作り易さよりリアルさを追求するため最近はこのようなキットが増えていますが自分も未だこのタイプのキットは苦手です。
輸入キットを目の敵にするわけではありませんがこのジャンルでも入門用には国内メーカーを選んだ方が無難です。

もう少しキャタピラについて説明しますと初期の戦車模型のキャタピラは両端の接合部を熱したドライバーなどで焼止めして輪にして転輪に巻き付けるというベルト式の簡単なものでした。その後一枚一枚接着していくタイプの物が1/35スケールで登場し、さらに進化しピンや針金で実物同様可動するものが発売されるようなりました。キャタピラは戦車模型では完成後の見栄えに大きく影響する部分でファンの要求に答えると結果的にこうなるかもしれません。現在タミヤの新製品では組み立て易さを考慮し転輪に巻き付く一部分のみ一枚一枚組み立て、接地部分と上部のキャタピラは繋がった状態のものを組み合わせるタイプのものも多くなっています。タミヤ1/48スケールの戦車はすべてこのタイプのものだったと思いますが一枚一枚繋げるものと比べるとまだこちらのほうがはるかに組み立て易いと思います。戦車模型を初めて購入するときはまずこのキャタピラの部品を確認して自分のやる気や技量と相談したらいかがでしょうか?また最初の作品にはキャタピラではなくタイヤが付いているジープなどの軍用車、装輪装甲車や軍用トラックを選んでみるのも良い選択かと思います。

はじめてのキット選び2 (カーモデル編)
前回までは初めて制作するプラモデルとしてガンダムのプラモデル「ガンプラ」をご紹介しましたが中には「ガンプラなんぞ子供のおもちゃ。そんなものに興味ない!」という方もいらっしゃるかもしれません。今回からは車や戦車、飛行機などの実物を忠実に再現した「スケールモデル」というジャンルについて解説させていただきます。第1回目は私たちに最も身近な乗り物の模型である「カーモデル」です。自分の愛車と同じ車種がプラモデル化されていたら作ってみたいという方は多いのではないでしょうか?日本では車のプラモデルで最も一般的な縮尺は1/24スケールで国産車を中心に多くの乗用車、レースカーがモデル化されています。トラック、バスなどの大型車になると1/32スケールが一般的です。F1カーなどのフォーミュラーカーは1/20というスケールも多く見かけます。
おすすめは国産メーカーの1/24スケール、乗用車の模型が入門用には良いかと思います。レーシングカーは車種によってはボディを何色かに塗り分けたりする必要があったり、デカール(水に着けて台紙からはがして模型の表面に転写するシール。)貼りが大変なものもあります。値段帯としては1000円台から2000円台のものが手頃です。お店に行くと海外メーカーの輸入品のプラモデルも扱っているところがあります。輸入キットでは1/25というスケールも一般的で、国産プラモにはないアイテムがほとんどで自動車ファンには魅力的なキットも多いかと思います。しかし初めて作るプラモデルはどのスケールモデルにも共通することですが国産メーカーの方が安心できます。その理由としては

●組み立て説明書が日本語である。(輸入品でもイラストである程度分かりますが、例えば「この部分に内側から穴をあけておく」など組み立て時の注意を見落とす可能性があります。もちろん英語に堪能な方には関係ありませんが)

●部品の破損、紛失にもアフターサービスで対応してもらえる(組み立て説明書に部品請求用のカードが付いておりこの部分を切り取り必要事項を書いて送ります。有料です。ただし必要な部品は一個だけでもランナー〈部品の付いている枠〉単位でしか購入できません。結構割高になる場合もあります。


●塗装の指示が国内で入手し易い塗料の品番でされている。(色の指示が丁寧に記載されていますのでその品番の塗料を塗れば正確なカラーリングができる。海外のキットでも塗装指示があるが国内では入手が難しいメーカーで指定してある場合も多い)
といったメリットがあります。

カーモデルは単に組み立てるだけでしたら技術的にそんなに難しい行程は無いかとも思いますが塗装前の下地処理と塗装が仕上がりに大きく影響します。鏡面のようなピカピカの美しいボディを作るにはある程度の慣れと技術が必要となります。気に入ったキットを見つけたらじっくりと時間をかけて取り組んでみたらいかがでしょうか?

はじめてのキット選び1 (ガンプラ編2)
先回の補足としてもう少しガンプラの解説をしたいと思います。
最初に作るプラモデルにガンプラをおすすめしましたが、もうひとつその理由に他のメーカーがやっていないサービスの存在があります。もし部品を破損したり無くしてしまった場合、国内のほとんどのプラモデルメーカーがアフターサービスとしてその部品を購入することができますが部品1個単位では買う事ができません。注文は部品の付いたランナーごとになります。つまり必要な部品が付いた枠というかパーツのブロック丸ごと一枚買わなければいけません。値段も数百円単位になりますし必要な部品が他のランナーに分散しているとキットを買い直すのと変わりない金額が必要になるかもしれません。そして必要な部品を取った後に残る大量の部品を見ると納得できない物があります。ところがガンプラを販売しているバンダイではパーツ1個単位で注文することができますし、単価数十円からの値段で購入することができます。プラモデルは最後まで完成させることが大切ですが部品の紛失や破損といったトラブルでモチベーションが低下した時に気軽に一個から部品が購入できるというサービスはモデラーにとってもかなリ心強いサービスかと思います。

もう一つ補足ですが初めて作るガンプラとしてHGUCシリーズをおすすめしましたが、同じ1/144スケールでも数百円で購入できるキットがあります。一見値段が安い分簡単に作れるというイメージがありますし、部品数も少なめですが完成してみると間接の動く範囲も狭く、色の塗り分けも中途半端という感じで物足りなさを感じる方もいらっしゃるかと思います。やはり組み立て易さと完成後の満足度のバランスを考えると自分はHGUCシリーズをおすすめしたいと思います。
次回からは各ジャンルのスケールモデルの模型選びのポイントを解説したいと思います。

はじめてのキット選び
はじめてのキット選び (ガンプラ編)

模型屋さんに行ってみるとあらゆるスケール、ジャンルのキットが目に飛び込んできてなにを作ろうかと迷ってしまうのも無理ないと思います。迷いに迷って結局なにも買わないで帰ってしまったという方もいらっしゃるかもしれません。「自分の一番好きな物、興味のあるキットを買ってください。」と言いたいところですが高価なキットや輸入のキットなどの一部には普通に組み立てるだけでもかなりの技術が必要な物があります。せっかく楽しく作ろうと思って買ったプラモなのに「部品がうまく組めない」とイライラして最後には投げ出してしまってはなんにもなりません。やはり最初は部品数が少なく初心者向きのキットをいくつか作ってみて慣れていただくのが一番だと思います。

では「初心者向きのキットのお勧めは?」と聞かれるとズバリお答えするのは難しいですがどんなジャンルでもかまないという方でしたらまずガンダムのプラモデル「ガンプラ」をお勧めしたいと思います。「ガンプラ」といってもいろいろ種類がありますが中でもハイグレードユニバーサルセンチュリーシリーズ (HGUC)がお勧めです。このシリーズはガンダムを始めとするモビルスーツを1/144スケールでモデル化したもので1000円から2000円くらいで買える価格帯が中心となっています。このキットを良いところはまず接着剤を使わずパーツをはめ込むだけて組み立てることができます。しかもすきまが空くことなく部品がピッタリ合い、それぞれのキャラクター各部分の色にプラスチックの素材が着色されていますので塗装しなくても 設定色に塗り分けられたそれなりの仕上がりを楽しむことができます。しかも間接が自在に動きますので完成後もポーズを変えたりして遊ぶこともできます。部品数も少なめで休日一日で十分完成できますし、またバリエーションも充実していますのでたくさんの種類を作ってコレクションするのも楽しいかと思います。下の写真は(HGUC)のガンダムです。hguc.jpg


さてこのシリーズの一つ上のクラスにマスターグレード(MG)というシリーズがあります。こちらは設定スケールが1/100でモビルスーツの内部フレームまでが再現されており、メカニックのリアル感を楽しむことができます。その分部品数はかなりのもので厚みのある箱を開けるとランナー(部品の付いた枠)が何枚も目に飛び込んできて、ぎっしり詰まった部品を見るとめまいを起こしそうな方もいらっしゃるかもしれません。組み立てに関してはHGUCと同じく接着剤不要、塗装なしでもそれなりの物が作れ、素組みであれば特に技術的にHGUCの組み立てと大差ありませんが部品数の多さという点でこのシリーズの組み立てはじっくり取り組む覚悟が必要で、休日一日で「さらっと」完成させたい方には不向きかもしれません。HGUCが物足りなくなった時挑戦してみてはいかがでしょうか?また同じ1/100スケールで内部フレームが省略されており若干部品少なめのキットもあります。

模型屋さんに行こう
これからプラモデル制作を始めてみようとか何十年ぶりにプラモ作りをやってみようかという出戻りモデラーにとっては模型店はなじみのないもので、ちょっと入りにくいかな?という方もいらっしゃるかもしれません。お買い物のついでにショッピングセンターのおもちゃ売り場の片隅にあるプラモデルコーナーを覗いてみたりしている方もいらっしゃるかもしれませんがやはり専門店は品揃えが違います。残念なことに個人経営の昔ながらの模型店はすいぶん少なくなってしまいましたがもし近所にあれば立ち寄ってみてはいかがでしょうか?そういったお店の店主の方はご自身もベテランモデラーの方が多いと思いますのでキット選びのアドバイス、工作、塗装などの相談にものっていただけるかもしれません。しかしやっぱり「個人のお店は入りにくい」とか「店の親父がにらむので怖い」という方は大型量販店があります。量販店では更に多くのアイテムを扱っているので選択肢は広がりますが、商品が多すぎて選ぶのに迷ってしまうこともあるかもしれません。こちらでも商品知識が豊富な店員さんが必ずいるはずですので相談してみるとよいでしょう。次の章で私の個人的なキット選びのポイントを挙げてみますのでこちらも参考にしてください。
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この写真は小学生の頃から通っている模型屋さんです。小学校の裏路地に面した場所にあり絵に描いたような昔の模型屋さんという感じのお店です。エノキ模型のホームページはこちらです。
はじめに

私がプラモデル作りを始めたのは小学生の時、今から30年以上前からになりますがその時代には「プラモデルは誰が作っても同じ物しかできない」「子供の創造力の芽を摘む物だ」と言った否定的な意見が多かったような気がします。

現在では子供にとってはプラモデルは手軽に物作りを楽しめる玩具、大人にとっては一日で作るも良し、じっくりと取り組むも良しのホビーの王道としてしっかり定着し、世間の見方も「少しは変わったかな?」という印象があります。「趣味がプラモデルです」と言っても好意的に受け取ってくれる方がずいぶん増えたのではないかと思います。

また都市部では大型量販店、地方ではネット通販と今まで専門店に行きにくかったという方にも手軽にプラモデルが購入できる環境が整い、プラモデル作りを始めようとか久しぶりにプラモデルを作ろうという方も増えてきたように思います。

そんな中でインターネット時代で情報が氾濫する現在では「ちょっとプラモデルでも作ってみようか」と情報を探してみると壮絶テクニックを駆使して制作されたベテランモデラーの作品やブログでの制作テクニックの披露、掲示板で交わされる「このキットはああだこうだ」「塗料はこれが良いあれが良い」などという情報が次々に目に飛び込んできてプラモデル初心者という方には刺激がありすぎて疲れてしまったということもあるかもしれません。

自分もネットでこんな講座を開いておいてなんですが、プラモデルを作るにあたってこれは絶対に正しい方法だとか絶対に間違っているというとはめったにありません。十人いれば十人それぞれの作り方があり出来上がった作品もそれぞれ違いがあって当然なのです。この講座に書かれていることもあくまで数ある方法の一つと受け取ってください。結局は数々の情報から自分にあった方法を選択するとかそれを元に自分で工夫してみることに落ち着くと思いますがこの講座はその途中のお手伝いにでもなればと思います。気まぐれ更新でなかなか進展しないかと思いますが、気長におつきあいをお願い致します。

私の作品は「ネコでも作れるプラモデル」(ネコプラ)でご覧いただけます。
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まとめ