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チョー初心者のためのプラモ講座 塗料の種類と選び方1
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塗料の種類と選び方1-2
塗料の重ね塗りについて

前回塗料の種類と選び方1として塗料の種類や用途による選び方をおおまかに解説しましたが塗料の重ね塗りの事についてもこの項目で解説した方が良いかと思いまして塗料1回目の補足として追加したいと思います。この重ね塗りの知識は塗り分けやスミ入れ(くぼみや凹線に濃い色の塗料を流し込みシャドウを強調する)戦車模型の汚し塗装など幅広い分野で必要となりますし、各塗料の性質を知らないばかりに完成直前の作品を最後のひと塗りで台無しにしてしまわないようによく覚えておいてください。

今度は最初に重ね塗りの対応表を掲載します。これを見ながら説明しましょう。
color2.jpg


まずラッカー系塗料で塗装した面に塗り重ねする場合です。強い塗膜で他の塗料に侵されにくいという性質ですので、上にエナメル系、水性アクリル系の塗料で塗り重ねしても下地に影響ありません。もし失敗した時はそれぞれの溶剤で拭き取っても下地のラッカー系塗料まで溶け出すことはありません。この性質を利用してラッカー系塗料の下地の上に細かい部分やスミ入れをエナメル系、水性アクリル系で塗装しはみ出た部分をそれぞれの溶剤を含ませた綿棒などで拭き取るという塗装法はよく行われています。しかし同じラッカー系を塗り重ねした場合、エアーブラシで薄く吹き付けたりする時は影響ありませんが、筆塗りの場合、同じ場所で筆を返してコネコネしているとすぐに下地が溶けて色が混ざってきますので注意が必要です。(表の△はこういう理由です)もしラッカー系同士の塗り重ねをする場合は一度に塗ってしまおうとせず、乾燥させながらすこしずつ塗り重ねするときれいにできます。とにかくこのラッカー系はすべての塗装を溶かしてしまうと覚えておいてください。もちろんエナメル系、水性アクリルの上にラッカー系の塗り重ねは基本的には不可です。(エアーブラシで薄く吹き重ねる程度の塗装なら結構問題なく塗れてしまいますが、塗料がひび割れするなどどんなハプニングがあるかわかりません。十分塗装に慣れるまでは基本を守って冒険しない方が良いです。)

次に水性アクリルです。乾燥した水性アクリル塗料の上にはエナメル系、水性アクリルの塗り重ねができます。同じ水性アクリル同士の塗り重ねですがこちらもラッカー系と同じく溶け出しますがラッカー系ほど強力ではなく筆で下地を何度もゴシゴシすると剥がれるという程度なので微妙なところですが○としました。こちらも乾燥させながら塗り重ねるのが良いかと思います。エナメル系も同じような感じですので○です。しかし塗装のはみ出しなど溶剤をしみ込ませた綿棒などでゴシゴシこすると下地が剥げてきますのでご注意ください。

次にエナメル系です。エナメル系も同じエナメル系同士では下地が溶けますがよく乾燥していれば普通の筆塗り程度ではなかなか溶けませんので○としました。水性アクリルでは下地は溶けませんのでこれは文句なしの○です。

自分の場合ですが基本的にベースの塗装はラッカー系、迷彩色などの重ね塗り、筆で塗る場所は水性アクリル、スミ入れ戦車などの汚し塗装にはエナメル系と3種類の塗料を使いわけています。
多くのモデラーの方も塗料の特性に合わせて数種類の塗料を使い分けている方が多いようです。

塗料の種類と選び方1
今回からは塗料の種類や用途による選び方などを取り上げたいと思います。1回目は手っ取り早く知りたいという方のために一般的に使われている塗料をおおまかに説明します。
まず国内のホビーショップやショッピングセンターの模型コーナーでもっとも多く見かける塗料がGSIクレオスの製品かと思います。
一つは一般にラッカー系と呼ばれる「Mr.カラー」です。模型用塗料として国内では最も普及している塗料でタミヤ以外の国内メーカーの製品の多くはこの塗料の色番号が塗装指示に使われています。価格は一本126円からで手頃な値段です。希釈や筆などの洗浄には専用の溶剤が必要ですが必要に応じて小サイズから特大まで用意されています。
この「Mr.カラー」では単品の他に戦車や航空機の迷彩模様の色が3色セットされたものや「ガンダムカラー」という色々な種類のモビルスーツの主要な色が3色セットされたものなど数多く出ておりどんな色を用意したらよいか分からないという方には大変親切な商品も揃っています。
長所として色数が多い、塗膜が強く塗装面に傷つきにくい、乾燥が早いなどバランスがとれた優れた塗料ですが短所として有害な有機溶剤が含まれていますので使用時には換気に気を使う必要があります。独特のシンナー臭も強いので家族と同居の方、集合住宅の方、小さな子供のみえる方などはこのラッカー系塗料を避ける方もいらっしゃいます。もちろん火気にも十分注意する必要があり火がついたタバコをくわえながらの作業などはもってのほかです。また蓋の密封性に問題があるのか時間が経つと中の溶剤が蒸発してしまい、顔料が固まりそうになっていることがありますので、回転が悪く長く店頭に残っているような色を買うときはお店の方の了解をとり中身を確認したほうが良いかと思います。
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●クレオス 「Mr.カラー」

さてラッカー系塗料を使用しない方はどんな塗料を使うかと言うと「水性アクリル塗料」というものがあります。水で希釈、用具の洗浄ができるので手軽に使用でき、臭いは全く無臭というわけではありませんがラッカー系のような刺激臭はありません。GSIクレオスでも「水性ホビーカラー」という製品があり、ショッピングセンターの模型コーナーでは年少者に考慮してかこちらの方を主に置いているところもあります。模型メーカーの塗装指示もラッカー系の色番とともに「水性ホビーカラー」の色番も表示されていますので色選びに困ることはありません。短所としては色数が(ラッカー系塗料に比べると)少ない、塗膜が若干弱いというところでしょうか。
水溶性塗料といっても成分表示をみると有機溶剤と記載されています。注意書きにも換気に注意と火気厳禁とありますので気を付けてください。また10パーセント以上薄める時は水ではなく専用の溶剤を使用する必要があるそうです。
エアーブラシでの塗装も筆塗りにも適しています。ラッカー系に比べると少々乾燥に時間がかかりますのでその分、筆ムラが残りにくいです。
なお水溶性塗料は乾燥すると水では溶けませんので筆洗いなどはこまめにしてください。そして乾燥すると水では溶けないということは一度塗った色の上に重ね塗りすることができますし、ラッカー系で塗った上にも重ね塗りすることができますが反対に水性アクリル塗料で塗ったところにラッカー系で重ね塗りすると下の塗料を溶かしてしまいますので基本的に水性アクリル塗料の上にラッカー系の重ね塗りは不可と思ってください。
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●クレオス 「水性ホビーカラー」

その他にGSIクレオスでは「Mr.カラースプレー」というスプレー塗料も販売されており色数は厳選されますがこちらも広く普及しています。スプレー塗料は一度に大量の塗料が噴射されますのできれいに塗るのはちょっとコツがいりますが、車のボディなど広い面積を手軽に美しく塗装するには欠かせない塗料です。

GSIクレオスの製品の他に普及している塗料にはタミヤが販売している「タミヤカラー」があります。タミヤ製品の色指定にはすべてこの塗料が指定してありますのでタミヤ製品を作る時にはこの塗料を使用すれば色選びに困りません。(もちろんクレオスの塗料を使っても全く問題ありませんが。)タミヤカラーには「水性アクリル塗料」と「エナメル塗料」という2種類がありアクリル塗料は水性塗料の一種で基本的にはクレオスの「水性ホビーカラー」と同じような性質の塗料です。希釈には水ではなく専用溶剤を使用してください。
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●タミヤ 「タミヤカラーアクリル」

エナメル塗料も一般に普及している塗料ですがこれだけで模型を全部塗装する人というのは国内ではあまり聞きません。部分的な塗装、ミニタリーモデルのフィギュア、汚し塗装によく使われる塗料です。後日詳しく解説する予定ですがエナメル塗料は乾燥が遅いという欠点がありますがその分筆塗りしても筆ムラが残りにくく筆塗りに向いているという一面もあります。
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●タミヤ 「タミヤカラーエナメル」

塗料の特徴の早見表を用意しましたのでお買い物の際は参考にしてください。
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スプレータイプの塗料については後日まとめて解説したいと思います。

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