初心者の方は手頃な大きさで部品数も控えめな1/72のプロペラ機に挑戦してみたらいかがでしょうか?とはいうものの飛行機ファンでなければ初めてのプラモデルに飛行機を選択するというのは自分はあまり積極的におすすめできません。
飛行機を作りたいという人の中にはガンプラ(ガンダムもプラモデル)のように「組み立てるだけで色は塗らなくてもよい」という方はあまりみえないと思いますので、色を塗ることを前提に制作をはじめてみると色々戸惑う場面が出てくるかと想像できます。その一部として
● 機体色が一色で済むのは稀で、何色か塗り分けたり、迷彩塗装する必要がある。またキャノピー(風防)の枠を塗り分けるのは大変細かい作業で慎重な作業が必要
● 精度のある組み立てが必要。たとえば翼の角度が左右違ってしまうと非常にみっともない。場合によっては部品をセロテープなどで留めて組み立ててみる仮組で部品同士の「合い」を調整する必要がある。機体に付いている細い溝(筋彫り)が部品接着後の整形のためのヤスリがけ、ペーパーがけで部分的に消えてしまうので掘り直す必要がある。
● 機体によってはデカール(水に着けて台紙からはがして模型の表面に転写するシール。)貼りが大変なものがある。貼る数が多かったり、こまかい、細いラインがあるなど。そして意外に面積の大きいデカールもコツを掴んでいないと破いてしまうなどミスすることがある
こんな事ばかり書いていると飛行機模型は面倒で難しく良いところが無いと思われてしまいそうで「恨みでもあるのか」と言われてしまいそうですが、要するに飛行機模型はプラモデル作りの基本的な技術を問われるようなジャンルではないかと思っています。ガンプラのようにピンを差し込めばピッタリと部品がはまり、角度のついた翼もきっちり揃うという物はプラモデルの中では特別な存在で、接着剤を使って組立てるスケールモデルは大なり小なり部品同士の調整が必要で、特に飛行機はそういったことが仕上がりに大きく影響してくるアイテムではないかと思っています。もちろん飛行機ファンであれば無理に他のアイテムを作る必要もなく、上に挙げたような点を注意してじっくりと取り組んでいただくのも良いと思いますし、プラモ作りに慣れてくると逆に上のようなことが作る楽しさに変わったりします。少しでも飛行機模型に興味のある方はいつくかプラモデルを完成させて自信がついたら是非飛行機に挑戦してみてください。