
●艦載機を組み立てます。実際に搭載される機は最大で8機だったそうですが11機まで搭載できたそうで、塗装図にも11機搭載されて姿が描かれています。ここは模型ですので賑やかに11機搭載しようと思います。

●塗装はタミヤアクリルの明灰白色と暗緑色2を使いますが、機体上面と下面をマスキングなしでおおまかにエアーブラシ塗装します。

●細かい塗り分けは筆塗りで行います。

●塗装後のデカール貼りはいきなり全部を水に浸さずに必要な分だけを少しずつ切り離し使うようにします。

●キャノピー用のデカールはそのままではなかなか曲面になじみにくいので「マークフィット」というデカール軟化剤を使い曲面になじませて貼ります。このデカール軟化剤はあまり細かいデカールに使用すると溶かしてしまう事もありますので注意が必要です。少量ずつデカールの様子を見ながら使用します。

●砲塔の日の丸も表面の凹凸になじませるためデカール軟化剤を使いました。

●綿棒などで水気を吸い取りながらゆっくり馴染ませていきます。

●翼の前縁などデカールが馴染みにくい部分はちょっと後ろにずらして前縁部分は黄色を筆塗しました。

●デカールの余白やちょっと後ろにずらした部分は機体色で修正しました。

●デカールをよく乾燥させてからデカールをしっかり定着させてためにクレオスの缶スプレーのクリアーを一吹きしました。塗料が少し溶けてデカールがしっかり密着しますが本来ならアクリルを塗った上からラッカー系の塗料を塗るのはタブーとされています。しかし経験を重ねると「ちょっとくらい吹いちゃってもいいかな?」とこういった裏ワザ的な事をする場合がありますがもちろんそれなりのリスクもついてきます。

●水性のつや消しトップコートを吹いてツヤを整えます。デカールの余白も目立たないようになり違和感がなくなりました。今回は成功ですが水上観測機のデカールを一部貼り忘れ後でクリアーとトップコートを吹き直すハメになります。

●砲塔のデカールも馴染ませようと同じようにラッカー系のクリアーを吹きましたがこちらはトラブルです。デカールのふちが縮んでしまいました。

●筆で白の塗料を塗り修正後トップコートでツヤを整えます。アクリルの上にラッカー吹きはこのようなトラブルがおこる可能性が高いのである程度トラブルに対処できる方でないとおすすめできません。

●運搬台車はエッチングパーツが用意されています。エッチングパーツ用の道具を使いパーツを曲げます。

●側面を先に曲げて組み立て瞬間接着剤で接着していきます。エッチングパーツは曲げる方向を間違えて反対方向に曲げ直すと簡単に切れてしまいますのでよく曲げる方向を確かめてから工作してください。

●塗装は両面テープに部品を貼付け一度に塗ります。


●内火艇は船体、甲板をエアーブラシで塗り分けました。細かい部分は筆塗りです。

●キャンパス地は塗装指示ではフラットホワイトが指定してありますがほんの僅かのベージュ系の色(今回はタミヤアクリルの木甲板色)を混ぜて塗装しました。

●さて船体の塗装に戻りますが煙突、マストの塗り分けを忘れていました。本当は船体に組む前に塗っておくと塗り易かったのですがこの状態でマスキングします。

●複雑な形状の煙突ですのでマスキングが不十分な場所も出てきます。この後筆塗りで境界線を修正します。

●次はウェザリングにとりかかります。ウォッシングという塗装ですがエナメル溶剤でフラットブラックを薄め船体にまんべんなく塗っていきます。スケールを考えてかなり薄めの塗料です。

●甲板も艦載機を載せる前にウォッシングします。

●次にウォッシングに使った塗料に油絵の具のバーントシェンナ、ローアンバーというた茶系の絵の具を少量混ぜて船体に汚しを施します。

●一度に濃い色を塗るのではなく薄い塗料を何度も重ねていくように塗っていきます。

●窓の一つ一つにスミ入れします。

●この写真では分かりにくいかもしれませんが汚しは少し控えめに仕上げました。

●ウェザリングが済んだら艦載機を接着していきますがこの行程がこのキット一番の難関かもしれません。多数の機体をきれいに整列させて接着するのはなかなか大変です。
エッチングパーツを使用しているので瞬間接着剤で接着していきますがいきなり瞬間接着剤を使うと位置の微調整ができません。まず接着後の修正がし易いクリアボンドで機体と運搬台、運搬台を船体へと仮接着します。

●船体に取り付ける前にプロペラパーツを取り付けておきます。

●機体を整列して並べてみて各機体の位置や角度を整えます。

●位置が決まったら伸ばしランナーを使い瞬間接着剤を塗り機体をしっかり接着します。

●仕上げ前に展示台も取り付けました。展示台はフラットブラックで塗装してあります。

●最後の仕上げにウェザリングマスターのEセットのグレイをで軽くドライブラシしてエッジを強調します。破損事故予防のため取り付けていなかった機銃など最後に取り付け完成です。

●スクリューですが塗装のため持ち手付きクリップにはさんで塗装していたらパチッという音がして一個が飛んで行き行方不明になってしまいました。部屋を大掃除しても結局見つからずカスタマーサービスに部品請求しました。

●このイラストは以前モデルアート別冊のプラモマニュアルのために描いたイラストですが正にこういう状況になりました。改めて慎重な部品管理の大切さを思い知った次第です。
さてこの最上ですが順番にビスで留めていくと船体が気持ち良いくらいピッタリ組み上がり、組み立て易さ重視のタミヤ製品の魅力を十分に感じる事ができます。とにかく敷居が高く感じる1/350スケールの艦船模型ですが最近のタミヤ艦船シリーズはそんな先入観をちょっと変えてくれるようなキット内容だと思います。
なくしたスクリューのパーツが届いたら写真を撮り直しますがとりあえず完成写真をアップしました。クリックで拡大します。



さて次回からは住友たかひろ氏のサイト「週末模型親父の部屋」で開催されている模型コンペ「ダーティーカーコンペ」に参加しておりまして使い込まれたつやの無い汚れた車の制作をしています。この汚れた車の塗装方法を中心にジオラマアクセサリーを使用したジオラマ作品の制作過程を紹介していきたいと思います。
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