はじめてのキット選び (ガンプラ編)
模型屋さんに行ってみるとあらゆるスケール、ジャンルのキットが目に飛び込んできてなにを作ろうかと迷ってしまうのも無理ないと思います。迷いに迷って結局なにも買わないで帰ってしまったという方もいらっしゃるかもしれません。「自分の一番好きな物、興味のあるキットを買ってください。」と言いたいところですが高価なキットや輸入のキットなどの一部には普通に組み立てるだけでもかなりの技術が必要な物があります。せっかく楽しく作ろうと思って買ったプラモなのに「部品がうまく組めない」とイライラして最後には投げ出してしまってはなんにもなりません。やはり最初は部品数が少なく初心者向きのキットをいくつか作ってみて慣れていただくのが一番だと思います。
では「初心者向きのキットのお勧めは?」と聞かれるとズバリお答えするのは難しいですがどんなジャンルでもかまないという方でしたらまずガンダムのプラモデル「ガンプラ」をお勧めしたいと思います。「ガンプラ」といってもいろいろ種類がありますが中でもハイグレードユニバーサルセンチュリーシリーズ
(HGUC)
がお勧めです。このシリーズはガンダムを始めとするモビルスーツを1/144スケールでモデル化したもので1000円から2000円くらいで買える価格帯が中心となっています。このキットを良いところはまず接着剤を使わずパーツをはめ込むだけて組み立てることができます。しかもすきまが空くことなく部品がピッタリ合い、それぞれのキャラクター各部分の色にプラスチックの素材が着色されていますので塗装しなくても 設定色に塗り分けられたそれなりの仕上がりを楽しむことができます。しかも間接が自在に動きますので完成後もポーズを変えたりして遊ぶこともできます。部品数も少なめで休日一日で十分完成できますし、またバリエーションも充実していますのでたくさんの種類を作ってコレクションするのも楽しいかと思います。下の写真は(HGUC)のガンダムです。

さてこのシリーズの一つ上のクラスにマスターグレード
(MG)
というシリーズがあります。こちらは設定スケールが1/100でモビルスーツの内部フレームまでが再現されており、メカニックのリアル感を楽しむことができます。その分部品数はかなりのもので厚みのある箱を開けるとランナー(部品の付いた枠)が何枚も目に飛び込んできて、ぎっしり詰まった部品を見るとめまいを起こしそうな方もいらっしゃるかもしれません。組み立てに関してはHGUCと同じく接着剤不要、塗装なしでもそれなりの物が作れ、素組みであれば特に技術的にHGUCの組み立てと大差ありませんが部品数の多さという点でこのシリーズの組み立てはじっくり取り組む覚悟が必要で、休日一日で「さらっと」完成させたい方には不向きかもしれません。HGUCが物足りなくなった時挑戦してみてはいかがでしょうか?また同じ1/100スケールで内部フレームが省略されており若干部品少なめのキットもあります。