今回は初めて作るプラモデルとしてお勧めしたHGUCシリーズのガンダムを制作しながら部品の接着、ゲート処理や合わせ目消しといった塗装前の工作の基本と塗装のポイントを解説して行きたいと思います。前回のケロロ軍曹にくらべるとかなり部品数は増えますが、その分完成後の充実感も倍増です。


●まず最初に説明書に目を通してください。パーツリストから部品の欠品がないかチェックした後、おおまかに制作の手順を追ってみてください。特に注意する部分は写真で○印を付けましたが点マークの付いている箇所は部品の向きに注意する必要があります。

●一度全部を組立てガンダムの全体像を作り部品の合いをチェックしたいと思いますが塗装はなるべくマスキングなしでいきたいです。色の違う部品を合わせるパーツはあとで部品を外しやすくするためにピンを半分くらい切り落としていきます。

●このキットも接着剤不要のキットですが塗装後に部品がずれたりしないように接着剤を使用します。写真はタミヤの接着剤ですが必ずプラモデル専用の接着剤を用意してください。写真左はふたに付いたハケで塗る一般的なタイプで右は今回使用する流し込みタイプという物です。下の写真をご覧ください。

●ふたに付いた小さな筆を部品同士の合わせ目に置いてやるとすき間に沿って接着剤が流れていきます。少量の接着剤できれいに接着することができます。今回はこの接着剤で制作を進めます。

●もう一つ今回は「パテ」という物をすき間を埋めたりするために使用しました。
パテにもいろいろ種類がありますので後日この講座でも解説したいと思いますが今回使用したのはどこの模型屋さんでも置いてあるような一般的なパテです。

●今回は部品を合わせた時にできたすき間埋めに使用しました。このパテは中の溶剤が蒸発して固まるタイプのパテですので固まるのと少し体積が減ります。つまり縮んでしまいますのですき間にピッタリの盛り方では乾燥後に陥没したようになってしまいます。少々多めに盛ってあとからペーパで成形したほうがきれいに仕上がります。

●前回に解説したようにニッパーで部品を切り取る時はゲートを少し残して切り取ります。

●あまりギリギリに切りすぎるとこの写真の○印のように部品をえぐってしまうことがあります。こんな風に部品が傷ついた部分もパテ埋めで補修できます。

●腕、足の部分は左右のパーツを合わせた後接着します。少しくらい接着剤がはみ出していても全く問題ありません。

●ゲート処理と合わせ目消しを同時にやります。この作業には爪磨きの荒目が結構使い安く多用しています。もちろんやすりでもペーパでもかまいません

●仕上げに1000番のペーパーで磨きます。水平の面を出すため木片にペーパーを巻き付けています。下の図をご覧ください

●水平面にペーパーがけする時は木片などなんでも結構ですが水平面にペーパーを巻いて磨くときれいな面が出せます。手で磨くとこの図は極端ですが力が均一に加わらずきれいな平面が出せません。

●曲面にはペーパーを丸めて厚みを作ってペーパをかけます。

●左はペーパーで仕上げゲート処理と合わせを消した部品です。右の処理前と比べてください。

●バズーガの曲面の合わせ目を消す方法です。ナイフの刃を立てて(前方に少し寝かしぎみにかまえて前方に刃を動かす)カンナをかけるように合わせ目を削ります。この方法の削り方はプラモ作りのあらゆる場面で応用できますので是非マスターしてください。最初はゆっくりと焦らず削り怪我には十分に気をつけてください。

●図のように合わせ目を消しつつ角度を変えて他の面も少しづつ削り円の形を歪ませないような気持ちで削ってください。

●こういった地味な作業を繰り返しながら一度全部組み立ててみて、部品の位置が左右間違いがないか、上下向きが違わないかなどチェックします。次回に続きます。
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