
●GSIクレオス Mr.カラースプレー 525円
そしてタミヤからも「タミヤカラースプレー」が発売されています。こちらはタミヤ製品の色指定になっていますのでアクリル、エナメル系と同じくタミヤ製品を作る時は便利です。

●タミヤ タミヤカラースプレー 600円~
ここで注意していただきたいことは、この「タミヤカラースプレー」の中身は水性アクリル塗料やエナメル系ではなく「ラッカー系(油性アクリル)」の塗料ということです。ですから水性アクリル塗料やエナメル系で塗装した上に吹き重ねないでください。ラッカー系ということで性質はクレオスの「Mr.カラースプレー」と同じように思いがちですが、先日見つけたサイトで「タミヤカラースプレー」はエナメル系の溶剤で溶かされるという話題が載っていました。前回の講座で書きましたがラッカー系で塗装した塗膜はエナメル系で侵されることはないはずです。しかし今回この記事を書くにあたって自分でも実験してみましたが写真のようにタミヤのカラースプレーを吹いたところはエナメル系の溶剤で溶けてしまいました。どうしてこういうことが起こるのか今の時点では分かりませんが調べておきたいと思います。ということでクレオスの製品とも成分が違うはずですのでお互いの塗り重ねも避けたほうが無難です。

●タミヤエナメルの溶剤を布に含ませて両方をこすってみました。左の赤色はクレオスのMr.カラースプレーでエナメル系の溶剤に侵されることはありませんが、右のタミヤカラースプレーは缶にラッカー系という表示があるのになぜかエナメル系の溶剤で侵されてしまいます。
塗料とは違いますが塗装に関連する缶スプレー2種類もこの記事で紹介します。また後で必要がありましたらそのつど詳しく解説しますが今回は簡単に特徴を解説させていただきます。まずは塗装前に使用する「サーフェイサー」です。これはプラモデル表面に付いた傷を埋めて表面を均一にしたり塗料の食い付きを良くする、プラモデルの整形色を隠ぺいして塗装の発色を良くするために使われます。クレオスでは粒子が荒い(大きな傷用)500番と1000番(タミヤはこの1000番の粒子です) 1200番の3種類があります。この「サーフェイサー」は必ず使わなければいかないという物ではなく、作るキット種類や好みで使われているものです。例えば美しい塗装面が必要なカーモデルでは多く使われますが、戦車模型では個人の好みで必要ないという方も多いです。

●GSIクレオス Mr.サーフェイサー 420円~
次は塗装後の仕上げとして使用する「トップコート」です。光沢 半光沢 つや消しの3種類があり塗装後のツヤを均一にして整えるために使用します。水性アクリル系ですのでどの種類の塗料の上にも塗り重ねできます。ただしツヤ消し、半光沢で塗装した色の上にトップコートの光沢を吹いてもきれいなツヤはでません。
ガンプラなどのキャラクターモデルでは完成後も頻繁にポーズを変えたり、武器を取り替えたりして遊ぶ方は「簡単フィニッシュ」と称して塗装せずプラの整形色を生かしてトップコートを最後に吹きかけるだけという方も多いようです。その方が塗装の傷を気にせず遊べます。

●GSIクレオス トップコート 525円
最後にカーモデルを塗装する例として缶スプレー塗装のコツを簡単にイラストにしました。まずかなり広い範囲に塗料が飛び散りますので床には広めに新聞紙などを敷いてください。壁にもかからないよう注意してください。もちろん火気厳禁です。間違っても乾燥が早いからだと言ってストーブのすぐ近くで作業しないでください。大変に危険です。
そしてトイレットペーパの芯でもスプレー缶でもなんでも結構です。塗装面に触らず対象物を動かせる持ち手を作ってください。ボディ下部などこの持ち手を持って角度を色々変えながら塗り漏れがないよう気をつけてください。

塗装する時には缶をよく振り中身を撹拌します。吹き始めは塗料が大きな粒になって飛びますので対象物から少し離れた所から吹き始めます。そして対象物と平行に素早く動かします。同じ所を何度も往復すると塗料が厚くなりすぎ垂れてきますので常に吹く場所を移動してください。自分の場合は往復せずにイラストの矢印一方向からだけ吹き付けるという感覚で吹いています。

一度に全部塗ってしまおうと焦ると失敗の元です。慣れないうちは少しずつ様子を見ながら吹き重ねてください。もし塗料が垂れたりほこりやゴミが付いたりしても慌てないでください。少々のことでしたらよく乾燥させてからペーパーで削れば修正できます。
乾燥させる時はほこりやゴミがつかないように箱か何かでカバーすると良いです。

スプレー塗装の動画を用意しました。
缶スプレー塗装の感覚は経験で覚えるしかないと思います。この講座でも実践的な塗装を何度も取り上げるつもりですが失敗を恐れずに挑戦してみてください。
まだ塗料もいろいろ取り上げたいことがありますが夏休みにも入ったことだし次回から道具の解説から作り方に入っていきたいと思います。
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