私がプラモデル作りを始めたのは小学生の時、今から30年以上前からになりますがその時代には「プラモデルは誰が作っても同じ物しかできない」「子供の創造力の芽を摘む物だ」と言った否定的な意見が多かったような気がします。
現在では子供にとってはプラモデルは手軽に物作りを楽しめる玩具、大人にとっては一日で作るも良し、じっくりと取り組むも良しのホビーの王道としてしっかり定着し、世間の見方も「少しは変わったかな?」という印象があります。「趣味がプラモデルです」と言っても好意的に受け取ってくれる方がずいぶん増えたのではないかと思います。
また都市部では大型量販店、地方ではネット通販と今まで専門店に行きにくかったという方にも手軽にプラモデルが購入できる環境が整い、プラモデル作りを始めようとか久しぶりにプラモデルを作ろうという方も増えてきたように思います。
そんな中でインターネット時代で情報が氾濫する現在では「ちょっとプラモデルでも作ってみようか」と情報を探してみると壮絶テクニックを駆使して制作されたベテランモデラーの作品やブログでの制作テクニックの披露、掲示板で交わされる「このキットはああだこうだ」「塗料はこれが良いあれが良い」などという情報が次々に目に飛び込んできてプラモデル初心者という方には刺激がありすぎて疲れてしまったということもあるかもしれません。
自分もネットでこんな講座を開いておいてなんですが、プラモデルを作るにあたってこれは絶対に正しい方法だとか絶対に間違っているというとはめったにありません。十人いれば十人それぞれの作り方があり出来上がった作品もそれぞれ違いがあって当然なのです。この講座に書かれていることもあくまで数ある方法の一つと受け取ってください。結局は数々の情報から自分にあった方法を選択するとかそれを元に自分で工夫してみることに落ち着くと思いますがこの講座はその途中のお手伝いにでもなればと思います。気まぐれ更新でなかなか進展しないかと思いますが、気長におつきあいをお願い致します。
私の作品は「ネコでも作れるプラモデル」(ネコプラ)でご覧いただけます。

