
●サーフェイサーとはこの講座の塗料の種類と選び方5で解説しましたがもう一度説明文を引用しておきます。
まずは塗装前に使用する「サーフェイサー」です。これはプラモデル表面に付いた傷を埋めて表面を均一にしたり塗料の食い付きを良くする、プラモデルの整形色を隠ぺいして塗装の発色を良くするために使われます。クレオスでは粒子が荒い(大きな傷用)500番と1000番(タミヤはこの1000番の粒子です) 1200番の3種類があります。この「サーフェイサー」は必ず使わなければいかないという物ではなく、作るキット種類や好みで使われているものです。例えば美しい塗装面が必要なカーモデルでは多く使われますが、戦車模型では個人の好みで必要ないという方も多いです。
今回はキットの成型色は濃い紺色でこの上に直接赤を塗ると色が暗く沈みそうです。パーティングラインやゲート処理でできた細かい傷を消したり発色を良くするため是非サーフェイサーを使いたいところです。
さて今回はスプレー塗装の解説に動画を用意してみました。あれこれ書くより見ていただくのが一番かと思います。
●動画1 缶スプレーのサーフェイサー吹き
まず吹く前によく缶を振って中身を撹拌してください。
缶スプレーは一度にたくさんの塗料が噴射されるので素早く動かし、同じところに塗料が集中しないように常に塗装する場所を変えています。動きが遅かったり一カ所に噴射が集中すると塗料のタレの原因となります。この動画の塗装の後、表面についたほこりなどを取りながら軽くもう2回ほど塗り重ねました。



●もし塗料が垂れるようなことがありましたら、慌てずしっかりとサーフェイサーを乾燥させてください。よく乾いてから垂れた部分を400番から600番のペーパーで削り取りその後1000番ほどの細かい目のペーパで整形します。
細かいほこりやゴミも普通の部屋で塗装すれば、必ず一つや二つ表面に付くかと思いますが、その場合もよく乾燥させてからペーパーで取ってください。この場合は削るほどこすらなくても細かい目のペーパー軽くあてるだけで取れると思います。
ほこりやゴミの上にサーフェイサーを重ねると取るのが面倒になってきますので、常に表面を注意してこまめにゴミを取ってください。
スプレーを吹き終わったらスプレー缶を逆さまにして一度空吹きしてください。塗料の通り道に残った塗料を吹き出すためです。ノズルについた塗料はティッシュなどで拭き取ってください。

いよいよボディの塗装です。クレオスのMr.カラースプレー3のレッドを吹き付けます。ここも動画を用意しました。

●サーフェイサー塗りと同じく一度塗って30分位して塗料がある程度乾いたら、表面を注意してこまめにゴミやほこりを取っながら塗り残しがないよう色を重ねていきます。一度に塗る塗料は厚塗りしないよう薄く伸ばすようにして塗りますが3度ほど色を重ねました。

●ヘッドライトやバンパーなどのくぼみも塗り残しないようスプレーをしっかり吹いてください。

●ボディ表面を汚さないよう本当は裏面を最初に塗ると良いです。今回は動画での説明用に裏はボディの後に塗りました。
スプレー塗装は欲張って「もうちょっと、もうちょっと」と吹き過ぎると塗料が垂れてきて失敗してしまいます。その辺の頃合いが難しいところですがエアーブラシのように毎回シンナーで洗浄するような手間もいらず慣れると手軽に車のボディ塗装ができる便利な塗料です。次回はボディのデカール貼り、クリアコートと続きます。
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