
さて、「模型の花道」にリンクしていただきアクセスが今までの倍以上に増えましたが作例にかかりきりでしばらく更新ができませんでした。やっと一段落ついたのでまた「ケロロロボ」の制作を再開していきたいと思います。
●マスキングゾルの種類と使い方

マスキングゾルとはマスキングテープと同じく塗装の塗り分けに使うマスキング材の一つです。通常はドロドロの液状ですが乾燥すると半透明の被膜となります。マスキングテープを貼りにくい曲面、複雑な形状の場所のマスキング、細かい細工をする必要があるマスキングによく使われます。「ケロロロボ」の塗装をしながら使いながらを見ていきましょう。
やはりこのマスキングゾルも一般的によく使われているクレオスの製品で解説したいと思います。上の写真のマスキングゾルは同じクレオスの製品ですが少し性質が違います。
写真左の 「Mr.マスキングゾル[改]」は乾燥後必要な場所をカッターで切ることができます。マスキングテープではカットしにくい細かいマスキングに最適です。ただ細かい作業ができるということはその分食い付きがよく作業後少々剥がしにくいというのが欠点です。写真右の「Mr.マスキング・ゾルNEO」は乾燥しても弾力がありカッターで切るような細工はできませんが、剥がすときは一気に剥がすことができます。
例えば例として飛行機模型のキャノピー(風防)の表面はMr.マスキングゾル[改]を使い枠をカッターで切り分け、裏側は剥がし易いMr.マスキング・ゾルNEOを使うという使い分けができます。
今回のケロロロボの制作には細かいカットが必要になりますので「Mr.マスキングゾル[改]」を使用します。

●ケロロロボの脚アーマーの星と文字をマスキングゾルで塗り分けてみます。塗り分け部分は溝がちゃんとあるので助かります。

●ふたの裏に刷毛がついているのでその刷毛で塗ります。普通の筆でももちろん塗れますが水洗い(マスキングゾルは水溶性)しても完全にゾルを取り除くのは難しく一回で筆がダメになってしまいますのであまりおすすめしません。なお付属の刷毛は常に液に浸かっていますのでいちいち洗う必要ありませんが、ふたを開けっ放しにして刷毛を乾燥させないよう注意してください。

●あまり厚塗りしすぎると乾燥に時間がかかりますし、切りにくいです。下地が透けて見える程度に塗ってください。

●乾燥するとやや青っぽい被膜になります。塗る厚さ、気候などの条件で乾燥時間は異なりますが今日は30分ほどで乾燥しました。

●カッターの刃は新品に取り替えてよく切れるものを使ってください。角の交差する部分は刃を食い込ませるような感じでなるべく角の切り残しがないようににしてください。
文字の内側の細かい部分まではマスキングゾルを切り残す必要はありません。後で筆で修正します。

●ピンセットで慎重に剥がしていきます。切れていない場所があったら再度刃を入れます。

●きれいに剥がれました。

●周りに色が付かないようマスキングテープで保護してまず白を塗装します。星の部分も薄い黄色をのせるため白で下地を作ります。

●乾燥したらマスキングテープで文字の部分を覆い今度は星を黄色で塗ります。

●よく乾燥させてマスキングテープを剥がすといっしょにマスキングゾルも剥がれてきます。細かい部分にマスキングゾルが残ったらマスキングテープやセロテープに貼り付かせて取ってください。

●Kと6の間のすき間は極細の筆でボティ色を塗ります。
次回はもっと複雑な場所をマスキングゾルで塗りわけていきたいと思います。
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